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Archive for 2012年3月

サリー・ラン・バンは、イギリスの伝統的な菓子パンのようなもので、イーストを使って焼いてある丸いパンです。その起源は、17世紀にフランスから渡って来たユグノー(Huguenot)教徒(プロテスタントであったため、フランスではカトリックから迫害を受けました。)によってイギリスにもたらされたとされています。

イギリス中西部の町バース(Bath)がこのお菓子の発祥の地だとされており、バースは、ローマ風呂などで知られる観光地ということもあり、サリー・ラン・ハウス(Sully Lunn House) を訪れて、サリー・ラン・バンでお茶をするのもとても人気のようです。ロンドンなどではこのパンをお店で見かけることはほとんどありません。

Sally Lunn という人物がこのパンを発明して売ったとも言われていますが、この説は信憑性に欠けるようです。上記のサリー・ラン・ハウスは1930年代に考え出され、1990年代から観光客が来るようになったそうです。

サリー・ランという名称の由来は、17世紀にフランスから渡って来たユグノー教徒のフランス人女性、ソランジュ・ルヨン(Solange Luyon)の名をイギリス風にサリー・ラン(Sally Lunn)と変えたという説もありますが、フランス語のSoleil Lune(太陽と月の意味)がSully Lunn になったという説が有力なようです。これはこのパンの形、色を太陽と月になぞらえたものだそうです。

ここで紹介しているサリー・ラン・バンは、リネットさんの祖母のフローレンスさんが残した手書のレシピを使って、リネットさんが全粒粉で作ったものです。お砂糖もバターも少なく、全粒粉で出来ているので、何もつけずにそのまま食べると、素朴なおいしいパンとして楽しめます。また半分にスライスしてバターやクリームをサンドして食べるのも一般的な伝統で、楽しいおやつの一品になります。

材料

・全粒粉 340g

・イースト 20g

・バター 30g

・牛乳 300ml

・塩 1つまみ

・砂糖 大さじ1

・卵 1個

<グレイジング>

・砂糖 小さじ1

・水 小さじ1

作り方

1 バターを小なべに入れ溶かし、牛乳を入れ、人肌の温度に温め火からおろす。

2 そこに砂糖を入れ混ぜてイーストを入れて良く混ぜ、ラップをして20~30分、温かい場所に置いて発酵させる。(クイック・イーストを使う場合は、この作業が要らないので、パッケージを良く読んで使ってください。)

3 直径18cmくらいの丸型ケーキ型の内側に薄くバターを塗り、底にベーキングシートを敷く。

4 大きめのボールに、全粒粉、塩、卵を入れ、2の牛乳のミックスをいっきに入れ、木べらで良く混ぜる。

5 生地を丸めて、型に入れ、スーパーの袋をかぶせ(生地が袋に付かないように気をつけてください。)温かい場所に30分くらい置く。(生地が二倍の大きさになるのが理想です。この間にオーブンを200度に温める。

6 オーブンで20分程度焼いて、(表面が焦げそうになったらホイルをかぶせてください。)熱に気をつけながら、軽く指でたたいてみて、張りを感じたら焼き上がり。

<グレイジング>

7 砂糖と水を小皿で溶かし、はけで表面に薄くぬり、パンを再び数分オーブンに入れ照りをだす。

8 パンをオーブンから出し冷ます。バターやクリームは食べる直前にはさんでください。

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