今年のイースターは、リネットさんのアイディアで、ロシアの伝統的なお菓子に挑戦してみようということになりました。
今回紹介するパシカとは、キリスト教正教圏のイースターを祝うデザートで、一言でいうと、ドライフルーツとナッツ入りの、濃厚なチーズケーキと言ったところです。
Pashkaという名称は、イースター・サンデーの前日の土曜日にロシア正教の教会で行われるお祝い(Pashkal Vigil)に、このデザートを作って教会に持って行くことに由来しているそうです。
私もリネットさんも、このお菓子を作るのは初めてだったので、(私は聞いたこともありませんでした)成功するまで何回か試行錯誤しました。
というわけで、イースターよりも一か月近く遅れての投稿となってしまいました。
パシカは、縦に長い形に仕上げるのが伝統だそうで、植木鉢を使うのがよくある方法のようです。(作る過程で、余分な水分が穴から出せて、縦に長い円筒形をしていることで、結果的に植木鉢に落ち着くらしのです。)
パシカには、一般的には生の卵黄が入るらしいのですが、何回か別のレシピで作っているうちに、生の卵を入れないバージョンがおいしく、またちゃんと固まったので、生の卵を入れないレシピを投稿します。
食べ方は、好きなように、小さなブロックに切って食べます。
気になる味の方はと言いますと、一口食べてその美味しさに驚きました。
ドライ・フルーツはリコッタチーズの水分を吸ってジューシーになっていて、アーモンドも口当りよく、全体的にはクリーミーなレモン風味のチーズケーキのようでした。
一度にたくさん食べるものではないそうなのですが、食べだしたらやめられなくなりました。
取り掛かりは、ちょっと億劫なように感じるかもしれませんが、オーブンを使わないで出来るので、作ってみると意外と簡単にできるお菓子だと思います。
材料
・リコッタ・チーズ 250g
・生クリーム 100ml
・砂糖 65g
・無塩バター 30g
・すりおろしたレモンの皮 1個分
・アーモンド・フレーク 35g
・ドライ・レーズン 35g
・オレンジ・ピール 35g
・バニラ・エッセンス 小さじ1/3
・ドレンチェリー 1個(飾り用)
作り方
1 中サイズのボウルに無塩バターを入れ、柔らかくなるまで木べらで混ぜる。
2 そこに、砂糖、バニラエッセンス、すりおろしたレモンの皮、リコッタチーズを入れ、良く混ぜる。
3 そこに、オレンジ・ピール、アーモンド・スライス、ドライ・レーズンを入れ、さらに混ぜる。
4 小さめのボウルで、生クリームを泡立て3のボウルにさっくりと混ぜる。
5 直径約7㎝、高さ約12㎝の植木鉢の内側に木綿のハンカチ(出来ればモスリン)を敷き、4のミクスチャーを丁寧に詰め、植木鉢の下には、ガラス鉢などで受け皿を
6 ハンカチで、ミクスチャー全体をぴっちりと覆い、小皿かガラス鉢をのせ、重り(ジャムやマーマレードの瓶、できればもっと重いもの)をのせ、冷蔵庫に一晩おく。
*大量ではありませんが、受け皿に余分な水分がたまります。
7 受け皿を取り外しサービング皿の上で植木鉢を上下逆にし、丁寧に植木鉢とハンカチを取り除き、チェリーを飾る。