冬に食べたいケーキのひとつに、熱々のティーと相性のいいフルーツ・ケーキがあります。
バラック(Brack)とは、アイルランドの古語ではパン(Bread)だそうで、アイリッシュ・ティー・バラックは、フルーツ・ブレッドとフルーツ・ケーキの中間にある感じのケーキです。
このケーキとそっくり(というかほぼ同じ)なものが、ウエールズにもあり、バラ・ブリス(Bara Brith)という名称で知られています。
どちらのケーキも、、ドライ・フルーツを前日にティーに漬けてから作りますが、イーストを使ったバージョンと、ベーキングパウダーを使ったものがあります。
今回紹介するレシピは、イーストを使わないバージョンで、リネットさんがよく作るもので、前日にフルーツを漬けてさえおけば、驚くほど簡単に作れます。
一晩ティーに漬かったフルーツは、ケーキの生地を最高にしっとりさせ、奥深い香りをかもします。
このケーキは、アイルランドでは伝統的にはハローウィンの頃に食べるそうなのですが、寒い冬の日に熱々のティーと頂くと、とても体が温まり、幸せな気持ちになります。
材料
(大きめのローフ型一つ)
・ドライ・レーズン(またはサルタナ・レーズン)500g
・ライト・ブラウン・シュガー 100g
・冷えた紅茶 カップ1(約200ml)
・全粒粉 250g
・ベーキング・パウダー 小さじ1
・卵 1個
作り方
<焼く前日>
1 紅茶を濃いめに入れて冷ます。
2 大きめのボウルに冷めた紅茶、ドライ・フルーツ、砂糖を入れさっと混ぜてから一晩おく。
<焼く当日>
3 オーブンを180度に温め、型の内側をベーキングシートで覆う。
4 2のボウルに溶いた卵を入れ、よく混ぜ、全粒粉とベーキングパウダーを入れ、さっと混ぜる。
5 生地を型に入れ、表面を整えオーブンで約2時間焼く。
6 生地全体に張りが出て、真ん中を竹串でさしてみて、生地がついてこなかったら焼きあがり。
7 10分後にケーキを型から出し、金網の上におく。
*温かいまま、冷めてから、どちらもおいしくいただけます。また、バターを塗ると一層おいしさが引き立ちます。