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Archive for 2021年5月

今回紹介するケーキは、中東地方由来のセモリナケーキです。

セモリナとは小麦粉の一種で、大まかに言うとデュラム小麦粉を粗くひいたもので、普通の薄力粉より粗くざらっとしていて、色も薄力粉よりも少し黄色味がかっています。

エジプト、モロッコ、レバノンなどのアラブ圏、そしてギリシャ、トルコ周辺で良く食べられているケーキだそうです。

ロンドン内にあるトルコの食材店、レバノンカフェ、ギリシャのパン屋さんなどでセモリナケーキを見かけたことはあるのですが、思えば買って食べたことは一度もありません。(今度試してみなければ…)

今回使ったレシピはLove Food, Paragon Books Ltd(2011年版)で、Moroccan Orange Almond Cakeと題されていました。セモリナという文字は入っていないのですが、私的にはセモリナというのが重要なので、敢えて題名に入れてしまいました。

モロッコはオレンジとアーモンドの有名な産地なので、まさにこれはモロッコのケーキなのでしょう。セモリナケーキはオレンジ風味の他に、レモン風味、蜂蜜風味、またはローズ風味(トルコが代表的)などなどいろいろあるようです。

質感は普通のスポンジよりもざっくりとしていて、不思議にもすっきりした食感です。

焼いた後にシロップを沢山かけるのがセモリナケーキの特徴で(実際にはシロップに浸すという感じです。)甘いのですが、添えたヨーグルトがオレンジの爽やかさとシロップの甘味を調和してくれて、あっという間に一切れ食べられてしまいます。

シロップを作る手間はかかりますが、ケーキは混ぜて焼くだけなので、思いのほか簡単にできます。冷蔵庫で冷やして食べるのもお勧めです。

材料

(直径約20㎝の丸型のケーキ型)

<ケーキ生地>

オレンジ 1個

バター (常温で柔らかくしたもの)125g

砂糖 125g

卵 2個

セモリナ 185g

アーモンドプードル 100g

ベーキングパウダー 小さじ1/2

<シロップ>

オレンジジュース 300ml (残りの1/2のオレンジの果汁も含めた300ml)

砂糖 130g

カルダモン 約8個

<付け合わせ>

プレーンヨーグルト(甘くなくて、出来るだけ濃いもの)150g

作り方

<ケーキ生地>

1 オーブンを180度に温め、ケーキ型の内側をベーキングシートで覆う。

2 オレンジの皮を摩り下ろして、小皿に置いておく。

3 オレンジの1/2 の果汁をしぼる。

4 大き目のボウルにバター、摩り下ろしたオレンジの皮、砂糖を入れ、泡立て器で良く混ぜた後、溶いた卵を少しずつ加え、さらに良く混ぜる。

5 セモリナ、アーモンドプードル、ベーキングパウダーを別のボウルに入れ、良く混ぜてから4のボウルに入れ、さっと混ぜ合わせ、オレンジの果汁1/2 を加える。

6 生地をケーキ型に入れて表面を平に整え、オーブンで約30~40分焼いて、表面に張りが出て生地の側面とケーキ型の間に少し隙間が出来ていたら焼き上がり。

7 型に入れたまま10分冷ました後、金網の上にのせる。

<シロップ>

8 カルダモンをスパイスグラインダーですりつぶす。

9 砂糖、オレンジジュース、カルダモンを小なべに入れて弱火にかける。(残りの1/2のオレンジの果汁も加える。)

10 砂糖が溶けたら30秒くらい強火にして沸騰させた後、液体がシロップ状になるまで約4分煮つめる。

<ケーキとシロップを合わせる>

11 ケーキがまだ少し温かいうちに、ケーキを深さのある器に入れ、シロップが通るように細い竹串でまんべんなく刺す。

12 シロップの3/4 をケーキにかけ、約30分おく。

13 切り分けて食べる直前に残りのシロップを一切れにつき約小さじ2かけて、ヨーグルトを添える。

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