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Archive for 2015年2月

IMG_6625 そば粉のガレット

2月17日はパンケーキ・デーでした。この日はキリスト教では、シュロブ・チューズデー(Shrove Tuesdayというそうです。

フランス語のマルディ・グラ(Mardi Gras)も同じ日を指し、 その意味はFat Tuesdayだそうです。

このシュロブ・チューズデーは、レント(Lent=四旬節)が始まるアッシュ・ウエンズデー (Ash Wednesday )の前日ということになります。

レントとは、イースター(復活祭)までの40日間のことで、キリスト教的には、この間は贅沢なものを控えて過ごすということになっているそうです。

棚の中に残っている、小麦粉、砂糖などを使いきってしまおうということから、この風習が生まれたそうなのですが、言わば、レントに入る前に、おいしいものを食べておこうという事らしいです。

イギリスではクレープのような薄い生地のパンケーキをレモンとお砂糖で食べるのが伝統的ですが、(No.60 パンケーキ・デーのパンケーキを参考にしてください)最近はヌテラなどの、チョコレートスプレッドも人気のようです。

今回紹介するのは、普通の小麦粉を使わずに、そば粉で作るパンケーキ、ガレットです。

ガレット(Galette)はフランスでは、ケーキのバージョンや、ビスケットのバージョンもあるそです。

そば粉のガレットは、甘いフィリングを使わないのが一般的で、やはりチーズのフィリングが最高です。また、チーズにハムを加えるのも定番のようです。

No.89 で紹介したそば粉のパンケーキと似てるのですが、今回のレシピは生地に卵が入っていて、成功しやすいレシです。

私は一口食べた瞬間、目うろこのおいしさだと感じました。

チーズは溶かさなくても、溶かすまで温めても、どちらもおいしいです。

IMG_6596 そば粉(Buckweat)のパッケージ IMG_6611 そば粉

材料

(直径約20~22cmのガレット8枚=4人分)

・卵 2個

・牛乳 130ml

・塩 小さじ1/8

・バター 35g

・そば粉 120g

・サラダ油 少々(フライパンで焼く分)

<フィリング>

・チェダーチーズ 150g (好みでハム、ハーブなどを加えてください)

IMG_6622 気泡が立ってくる IMG_6624 ひっくり返す

作り方

1 バターを溶かして冷ます。

*バターが暖かいままだと、次の段階で、バターが混ざらずに粒上のかたまりになってしまうので、必ず冷ましてください。

2 ボウルに卵、牛乳、バター、塩、冷ましたバターを入れ、泡だて器でよく混ぜる。

3 2のボウルにそば粉を少しずつ入れ、生地がスムースになるまで混ぜる。

4 30分~1時間、冷蔵庫で生地をねかせる。

5 ノンスティックのフライパンを中火にかけ、少量の油をしき、油が均一になるようにキッチンタオルでぬぐう。

6 油が熱くなったら、おたま一杯分(約55ml)の生地を直径20~22cmになるようにフライパンに広げ、約1分間焼き、ひっくり返して20~30秒焼き、お皿に置き、乾かないようにキッチンタオルをかける。

*この作業を生地がなくなるまで繰り返す。

7 ガレットを再びフライパンにのせ、チーズ(または好みでハム、ハーブなど)をのせ、3つにたたみ、ひっくり返してからサラダとともに、サービングする。

*好みにより、チーズが溶けないうちにサービング(メインの写真)または、チーズが溶けるまでフライパンで温めてサービングしてください。

IMG_6639 チーズが溶けるまで温める場合

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IMG_6225 スパイスド・チョコレート・カップ・ケーキ

大概のカップケーキは、クリームがのっているのですが、今回のカップケーキはクリーム無しで美味しく食べられます。

そして、ちょっと変わっているのは、ココア味にオール・スパイスが加えられていることです。

オール・スパイスは、ジャマイカン・ペッパーと呼ばれる、ベリー系のスパイスで、ミックス・スパイスとは別のもので、それだけで確立した1種類のスパイスです。

イギリスのお菓子、ケーキ作りにはあまり登場しないのですが、チョコレートといい感じに合います。

今回のレシピは、Love Food Baking というレシピの中のスパイスド・チョコレート・マフィンを少し変えたものです。

オールスパイスの入ったチョコレートの味は、思ったよりもきつくなく、後で香ってくる感じです。

そして洋梨が入っているので、全体的にはしっとり爽やかな風味のカップケーキです。

今回は、イギリスではシーズンが終わりに近づいている洋梨を使いましたが、洋梨のかわりに、さいの目に切った缶詰のアプリコットを使うのもかなり美味しいです。

カップケーキは、サイズが小さいので、真ん中が生焼けになる心配が少なく、洗い物が簡単(型に生地がつかない)、持ち運びも簡単(プレゼントにしたり)というたくさんの利点があります。

IMG_5983 Sycamore mapleの種

材料

(カップケーキ12個分)

・薄力粉 155g

・ベーキングパウダー 小さじ1と1/2

・オールスパイス・パウダー 小さじ1と1/2

・砂糖 (出来ればブラウン・シュガー)125g

・ココアパウダー 大さじ2

・バター(常温で柔らかくしたもの) 125g

・バニラ・エッセンス 小さじ1/2

・牛乳 大さじ1(生地の状態により加減)

・洋梨 2個(または同量程度のフルーツ、缶詰の黄桃など)

IMG_6210 焼き上がり

作り方

1 オーブンを180度に温め、カップケーキ型の内側に紙カップをセットする。

2 洋梨(または缶詰の黄桃)をさいの目に切る。

3 大き目のボウルに、砂糖とバターを入れ、泡だて器で全体が白っぽくなるまで混ぜる。

4 そこに溶いた卵を少しずつ加え、さらによく混ぜ、バニラエッセンスも加えて混ぜる。

*生地が分離してきた場合は、後に加える薄力粉の一部大さじ1~2を加えて混ぜると、分離を防ぐことが出来ます。

5 別のボウルに、薄力粉、ベーキングパウダー、ココアパウダー、オールスパイスパウダーを入れて、均一になるように混ぜる。

6 4の粉全体を3のボウルにふるい入れ、全体をさっと混ぜる。

7 切った洋梨(または黄桃)を入れ、さっと混ぜる。

8 牛乳大さじ1を生地の加減をみながら混ぜる。

*生地がすでになめらかな場合は、牛乳を混ぜない方がいいですし、逆に生地が少し固い場合は牛乳を大さじ1~2混ぜてください。

9 生地をカップに分けて入れ、オーブンで約30分焼く。

*生地は加熱すると表面が整うので、生地をカップに入れるのは適当でOKです。

10 生地の真ん中を竹串でさしてみて、生地がついてこなかったら焼きあがり。金網の上にカップケーキをのせ、冷ます。

IMG_6215 断面

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