やわらかいスポンジにジャムや、クリームをのせてくるくると巻いたスイス・ロールは、その名のごとくスイス発と思いがちですが、そのあたりは定かではなく、中央ヨーロッパのどこかが発祥の地だそうです。
スイス・ロールは、ケーキとしてはかなり古く、19世紀にはすでに確立されていたそうです。
このタイプのケーキは、世界各国で人気があり、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、サウスアメリカ、などなどでいろいろなバージョンが食べられています。
イギリスでもスイス・ロールはとても人気で、スーパーでもよく売られていますが、現代の日本のロールケーキと比べると、若干華やかさに欠けるものが多いような気がします。
また、イギリスではチョコレート味にチョコレートコーティングしてあるもの(ダブルチョコレート)が人気のようです。
今回初回しているレシピでは、プラムジャムを使いましたが、どんなジャムでもおいしく仕上がります。
そして、スポンジの部分には、バターや脂分が一切入っていません。
スポンジが暖かくてやわらかい状態のうちに、暖かいジャムを広げてティータオルでさっと巻くのがコツといえるでしょう。
ティータオルの表面に、砂糖を一面に敷くことにより、スポンジがティータオルにくっつかずに作業をすすめることができます。
ふわふわのスポンジと、たっぷりのジャムの組み合わせ、というシンプルなコンビネーションは紅茶にもコーヒーにも良く合います。
材料
<スポンジ>
・砂糖 125g
・卵 (できれば大きめ)3個
・ぬるま湯 大さじ1
・薄力粉 95g
・ベーキングパウダー 小さじ1/2
<フィリング>
・ジャム(大さじ4)
<ローリングの材料>
・ティータオル(必須)
・砂糖 大さじ2
<デコレーション>
・粉砂糖 小さじ1
作り方
1 オーブンを180度に温め、トレイの内側をベーキングシートで覆う。
(20cm×30cmのトレイ型だと、上の写真のような厚めのスポンジになり、またはそれよりも大きめだと、大きくて薄いスポンジになります。)
2 卵の黄身と白身を分け、黄身と砂糖をボウルに入れ、泡だて器で5分~7分くらい良く混ぜ、人肌よりも熱めのお湯を大さじ1加え、さらに混ぜる。
3 2のボウルに薄力粉とベーキングパウダーをふるい、混ぜ合わせる。
4 別のボウルで卵白をつのが立つまで、あわたて器で混ぜ合わせる。*ハンドミキサーで泡立てたほうがきめが細かくなります。
5 泡だった卵白を3のボウルに1/3ずつさっくりと混ぜる。*卵白を一度に混ぜてしまうと、卵白の気泡がつぶれて生地が固くなってしまいます。
6 生地を型に流しこみ、表面をさっと整え、オーブンで約12分焼く。
7 ティータオルの表面に砂糖を敷いて、巻く準備をする。
8 ジャムを小なべで温め、やわらかくして、塗りやすくする。*ジャムを沸騰させないように気をつけてください。
9 生地の表面がうっすらと色がついて、生地全体がふんわりしたら焼き上がりです。
10 スポンジの表面を下にして(砂糖が直接つく)型をとり、ベーキングシートを丁寧にはがす。
12 短い部分を手前にし、スポンジの手前の部分、橋から1.5cmくらいの部分に切りこみをいれる。*最初の巻き出しが簡単になります。
13 ジャムを均一に塗る。
14 スポンジの最初の部分を指で少し巻き込んだ後は、ティータオルを上に持ち上げ、スポンジをくるくると巻く。*最後の巻き目(スポンジの端)が下になるようにします。
15 食べる直前に、粉砂糖をふりかける。