生姜(ジンジャー)はイギリスのお菓子やケーキに、良く使われ、何といってもこのビスケットは、ジンジャー味のお菓子の王様でしょう。
イギリスの、ビスケットの詰め合わせの箱の中などにも、必ずといってもいいほど登場する、オールド・ファッションなビスケットです。
このレシピは、リネットさんがお母さんのマージョリー(Marjorie)さんから受け継いだものです。それをリネットさんが、全粒粉とブラウン・シュガーでアレンジしました。
グランサム(Grantham)とは、マージョリーさんが育った、イギリス北部のリンカーン州(Lincolnshire)にある町の名です。
このビスケットの歯ごたえはかたく、口の中で、じわ~っと溶けていきます。ジンジャー・ブレッドと呼ばれる、人形の形をしたビスケットとかなり違う点は、この歯ごたえのよさです。(ジンジャー・ブレッドには、トレイクル・シロップなどが入っていて、柔らかめにできています。)
密封のいい容器に入れておくと、2週間くらい持ちます。蓋をあけると、バターとジンジャーの香ばしい香りが広がります。生姜の味も少々ピリッときて、紅茶のお供には欠かせません。
材料
(約40枚分)
・ バター 185g(常温で柔らかくしたもの)
・ ソフト・ブラウン・シュガー 225g
・ セルフ・レイジングの全粒粉 225g
(または普通の全粒粉225g+ベーキングパウダー 小さじ2+塩 小さじ1弱)
・ ベーキング・パウダー 小さじ1/2
・ ジンジャー・パウダー 小さじ3
・ 卵(小さめ)1個
作り方
1 大きめのボールにバターと砂糖を入れ、木べらで良く混ぜ合わせる。
2 そこにベーキング・パウダーとジンジャー・パウダーを入れ、さっと混ぜる。
3 卵を入れ、さらに混ぜる。
4 生地をさっと丸めて、冷蔵庫で30分~1時間ねかせる。(ビスケットの形にするときに、扱いやすいようにするためです。)
5 オーブンを150度に温める。
6 ベーキング・トレイの表面に小麦粉を少々のせ、底を指でたたいて小麦粉を薄く均一に広げる。
7 生地を直径約2.5 cmのボール状に丸め、トレイの上に間隔をあけてのせる。(20cm×30cmくらいのトレイなら、約8個くらい。加熱してビスケットが広がってもお互いくっつかないためです。)
8 生地をオーブンに入れ、15分~20分程度、ビスケットに割れ目ができて、完全に広がり、少しこんがりしてくるまで焼きます。ビスケットは直径5.5 cm~6cmくらいに広がっているはずです。(焼きすぎに注意してください。)
9 ビスケットが熱いうちに、平たいフライ返しのようなものを使って、金網に出して冷ます。ビスケットは熱いうちはとても柔らかいので、形を崩さないように気をつけて扱ってください。
*金網にのせたあとは、わりとすぐに冷めてかたくなります。(とても熱いので、手でビスケットを取り出さないでください。)
10 残りの生地を同じように焼く。