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Archive for 2016年1月

 

IMG_2339 - Copy (2)

イギリス人にマーマレードはジャムか?と尋ねると、殆どの人がマーマレードはジャムではないと言うようです。確かにジャムではないのでしょう…。

その人気が絶大な故に、お店でもマーマレード・コーナーとして特別に設けられていて、皮が薄くカットされたもの、厚くカットされたもの、その中間、または甘さもスィート、ビター、などなど種類もかなり豊富です。

その人気の割には、マーマレードを使ったレシピはそれ程多く見かけることはありません。(以前No.69 マーマレード・チョコチップ・ケーキを紹介しましたので、良かったら参考にしてください。)

このレシピは5~6年前に新聞についてきた雑誌からのもので、私の手書きしか残ってなくて、オリジナルは誰のかは定かでないのですが、記憶によるとDan Lepardというイギリスで活躍するオーストラリア人のシェフのレシピだったように思います。

マーマレードが生地に入っている以外のこのケーキの大きな特徴は、生地にはバターではなく、生クリームが使われているということです。

生地がふんわり軽く仕上がっているのもこの生クリームのおかげのようです。

またバターを常温にして柔らかくしておく必要がないので、作りたい時にすぐに作れるというのもありがたいポイントです。

マーマレードがしっかりと生地に練り込まれているので、一口一口食べるごとにマーマレードの風味がちゃんと伝わってきます。

飾りのクリームには砂糖が入っていないので、全体的に甘さ控えめのケーキで、その分またマーマレードの風味を楽しむことが出来ます。

また、ロウソクをさしたりすれば簡単にバースデーケーキにもなります。

冷蔵庫に入れると、スポンジがかたくなってしまうので、何人かで出来立てをすぐに食べきるのがベストですが、冷蔵庫に入れて数日保存することもできます。

その場合は、食べる直前30分くらい前に常温に戻すとスポンジがまたふんわりします。

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材料

(直径約18㎝、深さ約2.5㎝のケーキ型2個分)

・マーマレード 150g

・生クリーム 250ml

・セルフ・レイジングの薄力粉 150g

(または普通の薄力粉+ベーキングパウダー小さじ1)

・卵(冷蔵庫から出して常温にしたもの)2個

・砂糖 100g

・牛乳 大さじ1

・バニラエッセンス 小さじ1

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作り方

1 オーブンを175度に温め、ケーキ型の底にベーキングシートを敷く。

2 小なべを使ってマーマレードと半分の量の生クリーム(125ml)を弱火にかける。

*次の作業に入っても弱火はそのままにして、ミックスを温めておいてください。

3 別のボウルに卵と砂糖を入れ、ハンドミキサーで全体が白く、5~7分程度ぽったりするまで混ぜる。

*この作業がスポンジを上手く膨らませるコツなので、十分混ぜてください。

4 3のボウルに2のミックス(マーマレードと生クリーム)を入れ、さっと混ぜる。

5 4のボウルに薄力粉(+ベーキングパウダー)をふるい入れる。

6 ケーキ型に生地を半分に分けて入れ、表面を整えたらオーブンで約20~25分焼く。

7 生地に張りが出て、真ん中をポンっと軽く叩いてみて弾力性があったら焼き上がり。

8 10分後にスポンジを型から出して金網の上に載せて冷ます。

9 ボウルに残りの生クリーム、牛乳大さじ1、バニラエッセンスを入れ泡立てる。

10 スポンジが完全に冷めているのを確かめて、クリームを半分に分けてそれぞれの層に塗る。

*スポンジの底は平らなので、スポンジの1つをひっくり返して平らな面にクリームを塗ると均一になります。

11 好みでクリームの上に飾りをつける。

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IMG_2130 ハーフ・チョコレート・コーティングのショートブレッド

ショートブレッドは、おなじみスコットランドの名物のお菓子で、イギリス代表のお土産の一つともなっています。

ショートブレッドは、いわゆるクッキーとは違って、卵は使わずその分バターの含有量が高いため、生地がサクサクです。

(No.81ではヘーゼルナッツ・ショートブレッドを紹介しましたので、良かったらそちらも参照してみてください。)

今回紹介するレシピは、ショートブレッドに好みのエッセンスを入れて風味を付けた後、チョコレートで半分コーティングするというものです。

エッセンスは無しでもショートブレッドは作れますが、ほんの少し香りを付けると、よりチョコレートとの相性が良くなるように思います。

上の写真は3回にわけて、3種類のエッセンス(バニラ、レモン、オレンジ)、チョコレートも3種類(ホワイト、ミルク、プレーン)を使ったものです。

レモンエッセンス+ホワイトチョコレート、オレンジエッセンス+プレーンチョコレート、バニラエッセンス+ミルクチョコレートという組み合わせにしました。

チョコレートでコーティングするのはちょっと面倒ではありますが、高級さが増して、その味の違いは別格です。

冷蔵庫で冷やした状態で食べるのがベストだと思います。

また、レモンエッセンスを使う代わりに、レモンの皮一個分をすりおろして使うとより豪華なレモン味になるので、そちらもお勧めです。

IMG_2127 バニラビーンズ、バニラエッセンス、レモンエッセンス、オレンジエッセンス

材料

(直径約5㎝のショートブレッド約20~25枚分)

・バター 125g

・薄力粉 180g

・砂糖 (できるだけ細かいもの)65g

・エッセンス(レモン、オレンジエッセンス、バニラ、またはバニラビーンズのどれか)小さじ1/4

・チョコレート (ホワイト、ミルク、プレーン、ダークのどれか)約75g

IMG_2121 焼きたて

作り方

1 大きめのボウルにバターと砂糖を入れ、泡だて器で白っぽくなるまで混ぜあわせ、エッセンスも入れて混ぜる。

2 そこに薄力粉をふるい入れ、全体が均一になるようにさっと混ぜる。

3 生地を適当に丸めてラップに包み冷蔵庫で30~45分冷やす。

4 オーブンを150度に温め、ベーキングシートをトレイに敷く。

5 平らな表面に小麦粉を敷き(一掴みくらい)、生地をのし棒で厚さ4㎜くらいに伸ばし、型をくりぬく。

6 くりぬいた型の生地を平らなナイフなどを使って、丁寧にベーキングシートに載せ、オーブンで約15~20分焼く。

*端っこがほんの少し色がついたかつかないかくらいの焼き加減がちょうどいい焼きです。焼きすぎると茶色くなってしまうので、気を付けてください。

残った生地はまたのばして型を抜く。

7 焼きあがったら、金網の上に載せ冷ます。

5~7の作業を何回か繰り返す。

IMG_2125 チョコレート・コーティングしたばかり

<チョコレート・コーティング>

8 平らなトレイにベーキングシートを敷く。

9 ショートブレッドが完全に冷めたのを確かめて、チョコレートを湯せんで溶かす。

*鍋に1/4くらいお湯を入れ弱火にかけ、耐熱ボウルの底がお湯に付かないようにのせ、チョコレートをゆっくり溶かしてください。

その際、チョコレートの中に一滴でも水が入らないように注意してください。また耐熱ボウルは完全に乾いた状態でチョコレートを入れてください。…でないとチョコレートが分離してしまいます。

10 チョコレートが溶けたら、ショートブレッドの端をもち、表を中心にチョコレートにディップして、すぐに用意したベーキングシートの上に載せる。

11 注意深く冷蔵庫に入れてチョコレートを固める。

数時間でチョコレートは固まります。ホワイトチョコレートはプレーンよりも固まるのに少々時間がかかります。

12  チョコレートが固まったのを確かめて、お気に入りの缶や容器にいれる。

IMG_2140 レモン風味+ホワイトチョコレート、オレンジ風味+プレーンチョコレート、バニラ風味+ミルクチョコレート

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