ミンツパイは、クリスマスが近づくとお店に出回るお菓子なのですが、ここ最近ミンツパイがお店に出るのが年々早まってきています。
クリスマス商戦なのでしょうが、10月頃にはかなり早すぎて気分がでません。
歴史的には、クリスマスの12夜(Twelve nights:クリスマスから数えて12夜)にいろいろな家のミンツパイを毎日1つずつ食べると幸運が訪れ、素敵な新年を迎えられると言われているそうです。
しかし実際は、クリスマス前の2週間くらいに、屋外でのマーケットや、キャロルコンサートの際に、熱いモルドワインを飲みながらミンツパイを食べるというのが、ミンツパイの王道の食べ方のようです。
(またはいろんな職場のクリスマス・パーティーでは、ミンツパイは良く登場するみたいです。)
ということで、クリスマスは数日前に過ぎてしまいましたが、まだクリスマスの12夜の前半なのでミンツパイのレシピを紹介します。
今回のミンツパイは、リネットさんの秘伝レシピのミンツパイ(No.29で紹介してあるので良かった参照してください。)ではなく、一般的なミンツパイにほんの少しひねりを加えたものです。
一般的なミンツパイは、中身はミンツミート(ドライ・フルーツをスパイスとお酒で甘く煮たもの)ですが、このアプリコットミンツパイは、刻んでいないそのままのドライアプリコットが入っています。
アプリコットは、ドライフルーツの中でも、爽やかな軽い味なので、パイ全体の味がフルーティーに、甘さも少なくなるというわけです。
というのも、実は市販のミンツミートが瓶半分しか残っていなかったので、アプリコットを使うのを思いついたわけです。
レシピのペイストリー生地には、Oxfam(チャリティー団体)のカレンダーに付いていたものを使いました。アーモンド・プードルと卵が1個入っています。
そのため、ペイストリー生地だけでもビスケットのような美味しさです。
一般的なミンツパイが甘すぎるという人には、このアプリコットミンツパイは特にお勧めです。
材料
(直径3.5㎝のパイ約24個分、直径7㎝のパイ約12個分)
・ミンツミート 150g
・ドライ・アプリコット 24個
・薄力粉 200g
・砂糖 40g
・アーモンド・プードル 75g
・無塩バター 125g
・卵 1個
・牛乳 ほんの少々
市販のミンツミート
作り方
1 バターを1㎝角の大きさに切る。
2 大きめのボウルに小麦粉、アーモンド・プードル、バターを入れ、全体が均一に混ざるように指でなじませる。
3 そこに砂糖を入れて混ぜ、溶いた卵を入れて混ぜて生地をまとめて、ラップでくるんで冷蔵庫に約1時間入れる。
4 1時間経ったら、オーブンを200度に温め、パイ型の内側にバターを薄く塗る。型も用意する。
*直径3.5㎝のパイ型には直径6㎝の丸型がちょうど良いです。コップでもOKです。表面の星型の型はパイ型の直径と同じものが理想です。
5 平らな表面に小麦粉をたっぷりめ(一掴み程度)全体の生地の2/3を、のし棒を使って4㎜くらいの薄さにのばし、型を抜いてパイ型に軽くのせる。残りの1/3の生地は冷蔵庫に戻す。
*この時点で生地を型の底に指で押さなくて大丈夫です。フィリングを入れる時にこの作業をした方が、型を抜くのに専念できると思います。
*残りの生地も再度丸めて、型を抜く。
6 それぞれの生地の真ん中にアプリコットをのせ、生地が底に着くように指で軽く押して整える。
7 アプリコットの上にミンツミートを小さじ1くらいのせる。
8 冷蔵庫から残りの生地を出して、平らな表面で約4㎜にのばし、星形などの形に抜いて表面に載せ、生地がくっつく部分にはほんの少量の牛乳を塗る。
*牛乳をぬるのは、表面の星形を固定させるためです。
9 星形の表面にも少量の牛乳をぬり、星の真ん中に穴を開ける。
*穴は蒸気が抜けるためのもので、星型の場合は、横から蒸気が抜けるので開けなくても大丈夫なのですが、穴を開けた方が、焼いている過程で星が浮きあがらないようです。
9 オーブンで約25~30分焼き、表面にうっすらと色が付いてきたら焼き上がり。
10 パイがまだ熱いうちに型から出して、金網の上に載せて冷ます。