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Archive for 2013年1月

レモン・プディング・ケーキ レモン・プディング・ケーキ

このレシピは、リネットさんがマガジンから見つけたもので、レシピ自体はプディングのレシピです。

レシピはほぼそのまま、プディングとしてなべで蒸さずに、ケーキ型に入れて焼いたものです。

生地を型に入れる前に、レモンカードをケーキ型の底に塗るのですが、今回は、市販のレモンカードを使って簡単に作ってみました。

*レモンカードは手作りすることもできます。下の作り方を参照してください。

また、今回は全粒粉を使わずに、普通の白い小麦粉(薄力粉)を使って焼いたので、口当たりもなめらかに、軽く焼きあがっています。(全粒粉とブラウン・シュガーで作った方が、健康にはいいことは間違いありません。)

レモン味のケーキのレシピは限りなくありますが、このケーキにはレモンカードとアーモンド・プードルが使われているのが特徴です。

レモンカードの甘さを計算して、生地に入れる砂糖は控えめにしてあります。その結果、レモンの酸味と甘さがちょうど良くバランスを保っています。

それに加え、生地に入っているアーモンド・プードルが、生地をよりしっとりとさせ、全体に奥行きのある味に仕上がっています。

レモン・カード 市販のレモンカード

*手作りのレモンカード
・バター 125g
・砂糖 125g
・レモン汁 2個分
・卵の黄身 2個分
1 砂糖とバターを湯せん(なべにお湯を入れ、耐熱ガラスのボールの底がお湯につかないように載せる)でゆっくり溶かす。
2 そこにレモン汁をいれ、混ざったら溶いた卵の黄身を入れ、さらに湯せんでゆっくり混ぜ合わせる。(沸騰しないように気をつけ、絶えずゆっくりかき回してください。だいたい20分~30分くらいでとろりと固まってきます。)
3 なべを火からおろし、あら熱をとる。

 レモン・カード 手作りのレモンカード

材料

(約20cm×20cmの四角のケーキ型、または直径約20cmの丸のケーキ型)

・セルフ・レイジングの全粒粉 (か、普通のセルフレイジングの小麦粉)125g

(普通の全粒粉、または薄力粉 125g+ベーキングパウダー 小さじ1)

・アーモンド・プードル 25g

・砂糖 100g

・バター(常温で柔らかくしたもの)150g

・卵 2個

・レモンの皮(摩り下ろしたもの)1個分

・レモン汁 大さじ2

・レモンカード 大さじ3~4

レモンカードを塗る レモンカードを塗る 焼きあがったばかり 焼きあがり

作り方

1 オーブンを180度に温める。

2 ケーキ型の底にベーキングシートを敷き、レモンカードを均一に塗る。

3 レモンの皮を摩り下ろして、小皿においておく。

4 大きめのボウルにバターと砂糖を入れ、あわたて器か木べらで良く混ぜる。

5 卵を1個ずつ入れ、さらに良く混ぜ、摩り下ろしたレモンの皮も入れ混ぜる。

6 アーモンド・プードルを入れて、さっと混ぜる。

7 全粒粉(または薄力粉)入れ、さっと混ぜる。

8 最後にレモン汁を入れ、軽く全体になじませる。

9 生地をケーキ型に入れ、オーブンで約35~40分焼く。真ん中を竹串でさしてみて、生地がついてこなかったら焼きあがり。

10 型のまま金網の上にのせて冷ます。お皿をあてて、丁寧にひっくり返し、ベーキングシートをゆっくりとはがす。

 ベーキングシートをはがす前ひっくりかえす レモン・プディング・ケーキ(ピース)2 切り分けたピース

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ロード・ランデル・プディング+カスタード ロード・ランドルのプディング+カスタード

ロード・ランドル(Lord Randall)とは、18世紀のヒーローランドル卿の名で、Lord Randall というバラード(歌のバラード)は、イギリスの古くから存在するバラードの一つだそうです。

このバラードで歌われているランドル卿と、このプディングがどのような歴史的関係にあるのか、調べてる最中なのですが、まだわかりません。(わかり次第投稿したいと思います。)

ただどうやら、このプディングは、イギリスのプディングの中では、ちょっと特別なプディングという位置についているようです。

作り方は実は簡単なのですが、信じられないくらい味に深みがあり、1口食べただけでも、これは1段上のプディング!? というのがすぐにわかります。

マーマレードとアプリコットの組み合わせが、気高い味わいをかもしていて、カスタードととても良く合います。

伝統的にこのプディングには、ブラウンシュガーと、濃いめのマーマレードを使うのですが、手に入らない場合は、普通のマーマレードでも十分おいしく出来ます。

プディングと名のつくもの多くは、プディング型を使ってなべで蒸したものなのですが、プディング型がない場合は、同じ生地をそのままケーキ型に入れてオーブンで焼いても十分おいしく出来ます。

プディング型で蒸したほうがムチっとした感じに仕上がりますが、ケーキ型に入れてオーブンで焼くのは、なべで蒸すのより半分~半分以下の時間ででき、驚くほどにちゃんと焼きあがります。

(下の写真のケーキは、長方形のケーキ型を使って焼き、スライスしたものです。)

ロード・ランデル・プディング(オーブンで焼いたケーキバージョン) ロード・ランドルのプディングの生地をケーキ型に入れ、オーブンで焼いたもの(スライス)

プディング型のかわりに、普通のどんぶりなどの器を使うことは実はおすすめできません。

というのは、プディング型は、植木鉢のように淵のところが段差になっているので、紐を巻くことが出来ます。この紐がないとハンドルを結ぶことができなくて、熱湯から型を取り出すことがどうしても不可能になってしまうからです。

また、イギリスのプディングと呼ばれるものは、カスタード、クリーム、またはアイスクリームと一緒に食べるのが一般的です。

手作りのカスタード・ソースが一番なのですが、パウダーのカスタードを使うこともできます。(下の写真はイギリスのカスタードパウダーの老舗ともいえるBird’sのカスタードパウダーです。)

また、プディングの蓋をしめた状態で型のまま1週間くらい保存もできます。その場合、食べる直前に、(電子レンジで温めることも出来ますが)伝統的には、作る過程と同様の方法で30分~1時間程度蒸して温めます。

なお、プディングを温めないとしても、カスタードだけは温かいものを使うことをお勧めします。

Birds カスタードのパウダー カスタードパウダー(Bird’sはイギリスのカスタードパウダーの老舗のようです。)

材料

(約1500mlの大型のプディング型1個分)

*または約750mlの中型のプディング型2個、約750mlのケーキ型2個分、プディング型1個+ケーキ型1個

・セルフレイジングの全粒粉 (または普通の全粒粉+ベーキングパウダー 小さじ2)カップ1(マグカップ=約250ml)

・ダーク・ブラウン・ソフト・シュガー カップ1/3~1/2

・バター(常温で柔らかくしたもの) カップ1弱

・マーマレード(できれば色の濃いビターなもの)カップ1

・ドライ・アプリコット カップ1

<カスタード・ソース>

・牛乳 280ml

・卵 1個

・デメララ・シュガー 大さじ山盛り1(好みで調節してください)

・バニラエッセンス 数滴

・卵 1個

*または、パウダーのカスタード(上の写真)

ロード・ランデル・プディング(蓋つき) 蒸しあがったばかりのプディング(蓋を開けていない状態)

作り方

1 プディング型の内側にバターを薄く塗る。

*生地をオーブンで焼く場合は、オーブンを180度に温め、ケーキ型の内側をベーキングシートで覆う。

2 アプリコットを適当な大きさ(1~2cm程度)に刻む。

2 大きめのボウルに、砂糖とバターをいれ、木べら、または泡たて器で良く混ぜ合わせる。

3 マーマレードを入れ、さらに良く混ぜる。

4 全粒粉を入れ、さっと混ぜる。

5 卵をカップに入れよく溶いて、残りの部分に水を入れ、さらに混ぜてボウルにいれ、生地全体になじませる。

6 生地をプディング型に入れる。

*オーブンで焼く場合は、ケーキ型に生地を入れ、表面を整えて約50分~1時間焼く。ケーキの真ん中を竹串でさして、生地がついてこなかったら焼きあがり。型のまま網の上にのせ冷ます。

7 プディング型の表面よりも大きいサイズのアルミホイルを切り、表面を覆い、綿の紐で周囲を縛り、対角線の部分にしっかりと紐を結びつけ、ハンドルになるようにする。

*このハンドルがないと、熱湯からプディングを取り出すのがほぼ不可能となるので、必ずつけてください。

8 なべの1/3くらいにお湯を沸かし、弱火にして。プディングをそっと入れ、プディングが半分から2/3くらいお湯に使っていることを確認してから蓋をして、そのまま蒸します。

*大型のプディング型なら約4時間、中型なら約2時間蒸します。途中でお湯が減ってくるので、少しずつ熱湯をさしてください。

9 ハンドルを使って、熱湯に気をつけて、丁寧にプディング型を取り出す。

*型の内側に、きれいにナイフを入れ、1周させてから、お皿をあててさかさまにして取り出します。

<カスタード・ソース>

1 牛乳をなべで沸騰しないように温める。(なべはすぐに使うので洗わないで脇に置いておく。)

2 大きめのボールに卵、砂糖、バニラエッセンスを入れ良く混ぜる。

3 2のボールに牛乳を入れさらに良く混ぜる。

4 3をなべに入れ、木べらを使って混ぜながら、ゆっくりと弱火で温め、全体にとろみがついてきたらできあがり。

*カスタード・パウダーを使ってカスタードを作る場合は、パッケージの作り方にしたがってください。

ロード・ランデル・プディング(断面) ロード・ランドルのプディング(断面)

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マージョリーさんのトライフル マージョリーさんのトライフル

トライフルは、とてもイギリスらしいデザートの一つで、年中をとおして食べられています。

スーパーマーケットでは、大、小のパッケージで売られており、とても人気があります。しかしカフェやレストランでのメニューとしてはほとんど見かけません。

冷たいデザートとはいえ、寒いクリスマスの時期にも良く出回ります。というのも、クリスマスプディングよりも軽めのデザートを食べたい人のため、ということのようです。

トライフルの歴史は意外と古く、最初に歴史に登場したのは16世紀で、クリームを砂糖で甘くし、ローズウォーターやジンジャーで味をつけた、どちらかというとフールに近いものだったそうです。

それが17世紀にはパンにカスタードをしみ込ませたものが加わり、18世紀にはゼリーが加わったり、古くなったスポンジを使うというアイディアが加わりました。

トライフルには、いろいろなバージョンがあり、ゼリーを入れるか、フルーツを入れるか、お酒を入れるか、などの種類がありますが、基本的には、スポンジ、カスタード、クリームを層にして冷蔵庫で冷やしたものです。

伝統的なイギリスのトライフルには、ゼリーが入らない、という説も有力ですが、ここで紹介しているリネットさんのお母さん(マージョリーさん)のレシピには、ゼリーが入っています。(リネットさんはゼリーが入っているほうが好きだそうです。)

このトライフルは、まずひと口食べた瞬間に、今までのトライフルは何だったのだろう!?という驚きでいっぱいになるほどの驚きを与えてくれます。手作りのベイクド・カスタードの層と、ゼリーの層が、おもいっきりスポンジにしみ込んだシェリーの味を引き立てています。

いや、シェリー、スポンジ、カスタード、ゼリー、クリーム、すべてが綱引きをし合っているというのが事実かもしれません。

最高の1品なので、特別な日、または普段の日を楽しくしたいときにうってつけです。

ガラスの大きいボウルに入れて作ると,圧巻の見た目になります。そして気ままに取り分けて食べてください。

雨の中のブルーティット 雨の中のブルーティット

材料

(大きめのガラスのボウル1個=約10~12人分)

<スポンジの層>

・トライフルスポンジ 1パック(または少し古くなったスポンジケーキ約10cm×20cm×5cm)

・ジャム(イチゴまたはラズベリー)約大さじ3~4

・シェリー酒 約1/2カップ

<ゼリーの層>

・ゼリー 約カップ1

*オプションとして、みかんの缶詰などのフルーツ

<ベイクド・カスタードの層>

・卵 2個

・砂糖 大さじ2

・牛乳 約280ml

・バニラエッセンス 数滴

<クリームの層>

・ホイップクリーム 約280ml

・飾り(ドレンチェリー、アンジェリカ、アーモンドなど)

トライフル(断面) マージョリーさんのトライフル(断面)

作り方

<スポンジの層>

1 スポンジを適当な大きさに切り、グラスボウルの底に敷きつめる。

2 スポンジの上にジャムを塗る。

3 2の上にシェリーをかけ、ボウルの上に皿をのせ1晩おいてシェリーをスポンジにしみこませる。

<ゼリーの層>

4 ゼリーを作りる。(使うゼリーのパッケージに従ってください。)

*オプションとしてのフルーツを入れる場合はここで入れます。

5 熱が冷めた状態の、まだ固まっていないゼリーを静かにジャムの上に流し込む。

<ベイクド・カスタードの層>

6 オーブンを180度に温める。

7 卵、砂糖、バニラエッセンスを混ぜ、牛乳と混ぜ、平たい耐熱の型に流し込む。

8 7の型をさらにそれより大きい耐熱の容器にいれ、熱湯入れて170度のオーブンで約30分焼く。

9 型にいれたままカスタードを冷ます。

10 冷めたカスタードを丁寧にゼリーの層の上にのせる。(カスタードが冷めてからのせないと、ゼリーが溶けてしまうので注意してください。)

<クリームの層>

11 ホイップクリームをあわ立てる。

12 チェリー、アンゼリカ、アーモンドなどで飾りつけをする。

13 食べる直前まで冷蔵庫に入れ、冷ます。

トライフル(とりわけ) マージョリーさんのトライフル(とりわけ)

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