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Archive for 2015年9月

IMG_6875 アップル・シャーロット

りんごを使った多くのケーキのレシピがありますが、アップル・シャーロットは、ちょっとユニークです。

というのは、すばりのケーキでもなく、タルトでもパイでなく…スライスしたパンに、煮たりんごを詰めて、オーブンで焼いたものです。

これと似たデザートとして、シャーロット・ルース(Charlotte Russe)というのがあり、アップル・シャーロットとルーツは同じのようです。

(シャーロット・ルースは、細長いスポンジを側面に立てて並べ、中の本体はムースというもので、アップル・シャーロットに比べると高度な技が必要です。)

19世紀の初頭、イングランド王ジョージ4世のフランス人シェフが、ロシアに滞在中にこのデザートの起源になるものを生みだしたそうです。

シャーロットと言う名は、ロシア皇帝ツァーの義理の妹:イングランド王ジョージ3世の妻にちなんでいるそうです。

フラン人シェフの作ったデザート(Charlotte de Pommes)が、イギリスの伝統的なデザートになった理由は、どうやらブレッド&バター・プディングの影響のようです。

要するに、少し古くなったパンを使い切るのに重宝なデザートだったからのようです。

1920年代が舞台のダウントン・アビーのお話にも、このアップル・シャーロットが登場するように、歴史的にもとても確固とした地位を築いているデザートです。

バターとりんごの果汁がしみたパンと、煮たりんごの組み合わせはとても良く、クリームを添えるとさらにおいしくなります。

失敗しないポイントは、パンを型に並べるときに隙間を作らないことです。

IMG_6834 りんご(Cox) りんごを煮る

材料

(直径約15cm、高さ約5cmの丸型のケーキ型)

・りんご(皮を剥いた状態で)400g

・レモンの果汁 1個分

・摩り下ろしたレモンの皮 1個分

・ライト・ブラウン・シュガー

・シナモン・パウダー 2.5ml

・バター 50g

・パン(薄さ約7mm)8~10枚

・砂糖 15ml(上にふりかける分)

・バター1かけ(型の内側に塗る分)

IMG_6846 底と側面にパンを敷き詰める IMG_6850 パンでしっかり蓋をする

作り方

1 りんごの皮をむき、芯を除き、2cm角くらいの大きさに切り、中サイズの鍋に入れる。

2 そこにレモンの皮を摩り下ろして混ぜ、ブラウン・シュガーとシナモン・パウダーを入れ、火にかけ、5分から7分煮てりんごが柔らかくなったら火を止め、冷ます。(柔らかくなりすぎないように気をつけてください。)

3 オーブンを180度に温める。

4 パンのみみを切り落とし、型の底と側面に合わせて切り、およそのパンの位置を見定める。

5 バターをフライパンで溶かし、パンの片面をバターにさっと浸して型の底と側面に敷く。

*バターを付けた側が型に密着するように、また、パンの間に隙間ができないように注意してください。

6 パンを敷き詰めたら、指でパン全体を押してしっかりした土台を作る。

7 煮たりんごをパンを敷き詰めた型の中に入れて、パンで蓋をし、アルミホイルをかぶせオーブンで40~45分焼く。

8 型から出し、グラニュー糖をかける。

IMG_6913 生クリームを添える

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IMG_0549 イングリッシュ・マフィン

マフィンと聞くと、ケーキスタイルのアメリカンマフィンを連想することが多い気がしますが、今回はイングリッシュ・マフィンを紹介します。

マフィンは、オーストラリア、カナダ、アメリカなど英語圏の国々では日常的に食べられているそうです。

アメリカでは、ブレックファーストでエッグベネディクトとして良く食べられるそうですが、イギリスにおけるいわゆるイングリッシュブレックファーストの中には、イングリッシュ・マフィンは普通含まれていません。

どちらかと言うと、ちょとおしゃれなカフェなどでお目にかかる感じです。

しかしスーパーマーケットでは必ず売られているので、根強い人気はあると思います。

イギリスではビクトリア朝(1837~1902年)に、マフィンマンという行商が、家々を回ってマフィンを売り歩いていたそうで、そのマフィンマンが出てくる童謡は、大抵のイギリス人は歌えるそうです。

Do [or “Oh, do”] you know the muffin man,
The muffin man, the muffin man,
Do you know the muffin man,
Who lives in Drury Lane?

Yes [or “Oh, yes”], I know the muffin man,
The muffin man, the muffin man,
Yes, I know the muffin man,
Who lives in Drury Lane.

今回、リネットさんが作ったのを見て、発酵した生地のパンをフライパンで焼くという事実に驚きました。

焼きたてのマフィンは、ふんわりしててかつ弾力性があり、幸せの味そのものです。

冷めてから半分に切ってトーストすると、香ばしさと共に、生地の弾力性と軽さを同時に楽しめます。

IMG_0587 リネットさんの庭のスイートピーの花

材料

・強力粉 450g(全粒粉を使う場合は1/4全粒粉、3/4普通の強力粉)

・塩 小さじ1

・砂糖 小さじ1/2

・ドライ・イースト 小さじ2

・水と牛乳合わせて 330ml

・オリーブオイル 大さじ1

IMG_0526 フライパンで焼く

作り方

1 オーブンを120度程度に温めて、使う分の強力粉を30分くらい温める。(イースト菌を活性化しやすくするためです。)

2 温めた強力粉を大きめのボウルに入れ、塩、砂糖、ドライ・イーストを均一になるように混ぜる。

3 水と牛乳を小なべに入れ人肌温度に温め、2のボウルの粉と混ぜる。

4 3にオリーブオイルも入れて混ぜ、生地がまとまったら平らな表面で約10分間、よくこねる。

*生地はかなり柔らかいですが、根気よくこねているとまとまってきます。

5 トレイに薄く油を塗り、記事を4~5等分して、マフィンの形を作って、数センチ間隔で並べる。

6 トレイの表面に軽く、サランラップをかぶせ、暖かめの部屋で約1時間半おいて生地を発酵させる。

7 生地が約2倍になったら、フライパンにサラダオイルを少し敷いて、2~3分中火でマフィンの片面を焼いて、こんがりとしてきたら、弱火にして2~3分焼き、ひっくり返して5~6分焼く。

*焦げないように、途中経過を確かめながら焼いてください。

IMG_0617 目玉焼きと IMG_0611 トーストしてバター

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