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Archive for 2014年1月

black bun cut ブラック・バン

ブラック・バンは、スコットランドの大晦日、元旦 (Hogmanay : ホグマナイ)を祝うケーキです。

イングランド、ウェールズ、アイルランドでは祝日でない1月2日も、スコットランドの祝日になっていることからも、スコットランドの新年が大きなお祭りであることがうかがえます。

もともとは、クリスマスの12夜(Twelveth Night of  Christmas)に食べられていたそうなのですが、今では新年に食べられるようになったそうです。

スコットランドの伝統では、大晦日の12時過ぎに、このケーキを持って近所を訪問し、これから来る1年の幸運を願うそうです。

ブラック・バンは、フルーツケーキをペイストリー生地で全面を覆って焼いてあり、フルーツケーキ自体は、イギリスのクリスマス・ケーキや、クリスマス・プディングと似てると言えば似ています。

一見したところ、重そうなフルーツケーキが、さらにペイストリー生地でくるまれている、という驚きを感じるかも知れませんが、(私は驚いてしまいました。)切りわけて食べると、ペイストリー生地がそんなに多くもないので、少々のペイストリー生地もしっかり楽しめます。

しかも、想像以上にかなり美味であったことも驚きでした。

クリスマス・ケーキよりも軽めにできていて、甘さも控えめなのと同時に、フルーツとスパイスの味がほのかに香るという上品な味です。

リネットさんのお父さんが、スコットランド人だったということもあり、このスコットランド色の強いケーキは、私にとっても何か時別なケーキのように感じます。

さすが、スコットランドのケーキです、ウィスキーと一緒に頂くのが伝統だそうです。もちろんティーでもOKですが。

今回のブラックバンは、丸いケーキ型で焼いてありますが、細長いローフ型でもつくることが出来ます。

IMG_0835 スノー・ベリー

材料

(直径約15cm、深めの丸いケーキ型)

ぺイストリー生地

・全粒粉の小麦粉 125g

・バター(冷たくて固いもの)65g

・冷水 大さじ2

・といた卵 少量(表面のつや用。なくてもOKです。)

ケーキ生地

・レーズン 225g

・ドライ・カレント 225g

・ミックスピール 65g

・アーモンド(小さくきざんだもの) 65g

・全粒粉の小麦粉 125g

・ベーキングパウダー 小さじ1

・ブラウンシュガー 65g

・ブラック・トレイクル 大さじ1

・シナモンパウダー 小さじ1

・オールスパイス 小さじ1

・ジンジャーパウダー 小さじ1

・クリームタータ(Cream of Tartar)小さじ1/2: 膨張剤の一種、無ければ無しで。

・重曹 小さじ1/2

・卵 1個

・ウィスキー 大さじ8

・牛乳 大さじ8

IMG_1042 冬に咲くバラ

作り方

ペイストリー生地

1 ケーキ型の内側にバターを薄く塗る、またはベーキングシートで覆う。

2 冷たいバターを1cm角くらいに切る。

3 ボウルに全粒粉を入れ、切ったバターを入れ、両手の指でバターを手早く全粒粉になじませる。

4 冷水を入れ、さっと生地を丸め、平らな表面に置く。

5 1/2弱の生地(ケーキ型の底の分)をのし棒で厚さ約5~6mmにのばし、型の丸型と同じ大きさのものを2枚作り、1枚を型の底に敷く。(上にのせるペイストリー生地は別に置いておく。)

6 残りの生地で、ケーキ型の側面を覆う大きさのペイすトリーを作り、側面に貼り付ける。生地のつなぎ目を少量の牛乳でつなぐ。

7 生地をつけたケーキ型と、上にのせるペイストリー生地両方を冷蔵庫にいれて冷ます。

ケーキ生地

8 オーブンを180度にあたためる。大きめのボウルに、卵、ウィスキー、牛乳以外の材料を全部入れて混ぜる。

9 そこに卵、ウィスキー、牛乳を入れ、さらに混ぜる。

10 冷蔵庫で冷やした型を出し、つなぎ目がきちんとついているか確かめ、すきまがあったら少量の牛乳でつなぐ。

11 そこにケーキ生地を全部入れ、ペイストリーの蓋をして、つなぎ目をしっかりと牛乳でつけ、表面につやをつけたい場合は、少量のといた卵を刷毛で表面に塗る。

12 蓋のペイストリーに竹串で5つ穴をさし(ケーキ生地の下まで突き通してください。)オーブンで約2時間~2時間半焼いて、竹串をさしてみて、生地がついてこなかったら焼きあがり。

(表面が焦げそうになってきたら、ホイルをかぶせてください。)

13 型をオーブンから出し、冷ましてから、ケーキと型から取り出す。

(密封した入れ物で保存すると、最低2週間は持ちます。)

black bun ブラック・バン

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IMG_0473 チョコレート・クリスピー・ケーキ

このチョコレート・クリスピー・ケーキは、大人のイギリス人にとっては、子供時代の思い出のおやつだそうで、リネットさんにとっては、ちょっと裕福なお家のキッズ・パーティーを思い出させるお菓子だそうです。

スーパーでも、このお菓子はパック(苺のパックと同じようなパック)入りで売っているので、根強い人気のあるお菓子なのだろうと察せられます。

日本人としては「なーんだ、チョコフレークじゃん。」と思うように、まさに(森永製菓さんの)チョコフレークを固めたお菓子に他なりません。

一口サイズに固められていると、チョコフレークというよりも、なにかちょっと特別かな、という気もして「チョコレート・クリスピー・ケーキ」という名に納得できないことはありません。

クリスピーというように、コーンフレークがサクサクで、チョコレートとの相性はピカイチです。

今回紹介している、ミルクチョコとダークチョコの半々の味は格別で、このお菓子は一度食べ始めたらやめられません。

固めるときに、冷蔵庫で固めると、チョコレートの表面が白くなってつやが消えてしまうので、出来れば温度の低めの部屋でゆっくりと固めることをお勧めします。

といった理由で、このお菓子は、夏に作るよりも寒い時期に作るのがいいと思います。

(とはいえ、見た目さえ気にしなければ、冷蔵庫で固めても十分OKです。カリっとした歯ごたえの冷たいチョコレートが好きな方にはこちらの方がいいかもしれません。)

また、1個ずつの容器で固めず、サランラップやベーキングシートの上で広げて固めれば、まさにチョコフレークのようになります。

ダークチョコレートだけで作るのも、ミルクチョコレートだけで作るのも、お好み次第です。

また、チョコレートを上のレシピよりも多めにしても、少なめにしても、もちろんちゃんと固まるので、数回作って自分の好きな分量を発見するのもいいと思います。

なにしろオーブン要らずの簡単レシピなので、気軽に作ってみてください。

IMG_3812 コーン・フレーク

材料

(3cm×3cm×3cmのかたまり約20~25個分)

・コーン・フレーク 100g

・プレーン(またはダーク)チョコレート 100g

・ミルクチョコレート 100g

IMG_3808 湯せんで溶かしたチョコレート

作り方

1 ボウルにプレーン(またはダーク)チョコレートと、ミルクチョコレートを小さめに割って入れ、湯せんで溶かして、人肌くらいになるまで少し冷ます。

*湯せんでチョコレートを溶かす

なべの1/4程度の分量の熱湯を弱火にする。お湯に耐熱ボウルの底が接しないようにボウルをのせ、チョコレートをゆっくり混ぜながら溶かす。

チョコレートの中に水、お湯が絶対に入らないようにしてください。

2 大きめのボウルにコーンフレークを入れ、溶かしたチョコレートを混ぜ合わせる。

(コーンフレークを混ぜるのに、ある程度のスペースを必要とするので、出来るだけ大きめのボウルを使ってください。)

IMG_3813 コーン・フレークと溶かしたチョコレートを混ぜる

3 ティースプーンを使って、チョコレートが混ざったコーン・フレークを小さな入れ物に分け入れる。

4 温度の寒いところに4~5時間置く。

(冷蔵庫に入れると、チョコレートの温度が下がりすぎて、表面が白くなってしまいます。とはいえ、味には何の差支えはありません。)

IMG_0476 チョコレート・クリスピー・ケーキ

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