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Archive for 2014年12月

IMG_5939 モルド・ワイン

モルド・ワインは、クリスマス・ホリデーの前後に、屋内外のクリスマスマーケットなどのイベント、パブでよく出される、季節感のある飲み物です。

(Mulled Wine)のMullとは、ゆっくり考える、熟考するなどという意味があるように、弱火でゆっくりと、スパイスをいれた赤ワインを温めます。

その起源は、なんと2世紀のローマにまでさかのぼることができるそうで、ローマ人の移動とともに、ライン河、ドナウ河、スコットランドを伝って、ヨーロッパ大陸全般に広まったそうです。

ドイツ、オーストリアなどのドイツ語圏では、Glluhwein(グリューヴァイン)、北欧圏では、Glogg(グロッグ)という名称で、長い冬を暖かく過ごすための飲み物として、盛んに飲まれているそうです。

レシピは、いろいろですが、シナモンとクローブは必ず入っています。

そしてお砂糖が入っていて甘くなっているのも、とても嬉しいところです。

作り方もとても簡単で、スパイスもきっちりとした分量でなくてOKです。ただ気をつけることは、沸騰させないことです。

ワインはもちろん安いものでOKですし、スターアニスが無くても、オレンジの代わりにみかんを使ってもOKです。

今回紹介しているレシピは、いろんなレシピの混合で、オレンジが多くフルーティになっています。

IMG_5930 サマーセット・ハウスのクリスマス・ツリー

材料

(約4~5人分)

・赤ワイン ボトル一本 (750ml)

・オレンジ 1個

・シナモン・スティック(7cmくらいのもの) 1.5~2本

・クローブ 小さじ1と1/2 (7.5ml)

・カルダモン 小さじ1と1/2 (7.5ml)

・スターアニス 3個

・摩り下ろしたナツメグ 小さじ1/2 (2.5ml)

・砂糖 大さじ4 (60ml) *甘さは、調節してください。

IMG_5881 スパイス

作り方

1 オレンジを1.5cmくらいの適当な大きさに切る。

2 大きめのなべにワイン、材料のスパイスを全部入れ、時々かき混ぜながら弱火で約20~30分温める。

*沸騰させないのが、成功の秘訣です。

3 網(こし器)を使って、スパイスが入らないように、耐熱グラスに注ぐ。

*30分温めた後は、スパイス、オレンジを取り除いてください。

*オレンジのピースをグラスに入れてサービングすると気分がでます。

IMG_5954 サービング

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IMG_5832 2014年のリネットさんのクリスマス・ケーキ

今年も、リネットさんからクリスマスケーキをいただきました。

毎年違うデコレーションがとても楽しいです。

今年は、シンプルな雪景色の中のサンタクロースさんでした。

(レシピは、2011年に投稿したNo.27で紹介してありますし、2012年のクリスマス・ケーキはNo.53、2013年のクリスマス・ケーキはNo. 82に写真があるので、よかったら見てみてください。)

IMG_5960 ピース

リネットさんのクリスマス・ケーキは市販のものに比べると、とてもしっとりとしています。

フルーツとブランデーのたっぷり入ったケーキは、本当にイギリスならではのケーキだなあと思います。

そして、今年のリネットさんの家のクリスマス・ツリーは、いちだんと大きくて立派でした。

IMG_5792 リネットさんの家のクリスマス・ツリー 

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IMG_5873 クリスマス・スパイス・ビスケット

クリスマスの季節には、お店でもビスケットが、クッキーが大きな缶入りで、たくさん出回ります。

イギリスのビスケット会社は、缶をクリスマスらしくして、目を見張るものが多いのですが、中身はチョコレートコーティングされたビスケットなどで、普段のビスケットとあまり変わりはないともいえます。

それで今回は、北欧のクリスマス・ビスケットを紹介します。

スパイスのきいた薄いビスケットは、北欧、ドイツでとても盛んに食べられているようです。

レシピは、最近発行されたガーディアン紙からのものです。

レモン味は、私がちょっと変化球で作ってみました。

薄く生地をのばすことが何よりのポイントで、それによってパリッとしたビスケットになります。

素朴、かつ洗練された味はやみつきになります。

一枚がとても軽いので、何枚でも食べられます。ギフトにも最高です。

IMG_5771 型(星、テリア犬)

材料

(直径5cmくらいの薄いビスケット型50~70個分)

・ゴールデンシロップ 75ml

・ソフト・ダーク・ブラウン・シュガー 125g

・ジンジャー・パウダー 小さじ1(5ml)

・シナモン・パウダー 小さじ1(5ml)

・クローブ・パウダー 小さじ1/4(1.25ml)

・バター(常温でやわらかくしたもの)85g

・生クリーム 125g

・重曹 小さじ1/4(1.25ml)

・薄力粉 375g

IMG_5763 サランラップを使うIMG_5761 型をぬく

作り方

1 ボウルにゴールデンシロップ、シュガー、バターを入れ、よく混ぜる。

2 そこにパウダースパイス、生クリームを入れ、さらによく混ぜる。

3 別のボウルに、薄力粉、重曹を入れ、混ぜてから、2のボウルにふるい入れる。

4 全体がなじむように混ぜて、生地を丸め、冷蔵庫で一晩おく。

5 オーブンを200度に温め、トレイにベーキングシートをひく。

6 平らな表面で、のし棒とサランラップを使い、生地を2mm~3mmにのばし、型をぬく。

*この作業を何回も繰り返す。

7 生地をオーブンで約6~8分焼く。

*ビスケットの淵がほんの少し色がついた頃が、いい焼き加減です。

8  金網の上で冷まし、密閉のいい容器で保存する。

IMG_5755 レモン味の生地 IMG_5758 焼く直前

<レモン風味バージョン>

ブラウンシュガーの代わりに→白い砂糖。

スパイスパウダーの代わりに→摩り下ろしたレモンの皮2個分+レモンエッセンス小さじ1/2。

IMG_5803 リネットさんのクリスマスツリーの飾り

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IMG_5533 ステムジンジャー・マカルーン

マカルーン(Macaroon)は、アーモンド・プードル(アーモンドの実をひいた粉)、卵白、砂糖に、ココナツなどを混ぜて焼いたお菓子で、その原型は9世紀のイタリアの修道院にまで起源をさかのぼることが出来る古いお菓子です。

ここで注意しておきたいのは、ふんわり軽い丸くて中にクリームの挟まった、フランス菓子のマカロン(Macaron)とは、別のお菓子だということです。

無論どちらも卵白と砂糖を使ってありますが、今回紹介しているマカルーンの方は、重量感もわりとあって、食べ応えも十分なので、一口食べただけで、マカロンとは違うことはすぐにわかります。

名称の起源は、イタリア語のMacarone(ペースト=アーモンド・ペーストの意)で、後にフランス、ベルギーに渡り、また小麦粉不使用の事実がまたユダヤ人に好まれ、ユダヤ人の移民とともにヨーロッパ大陸に広まったそうです。

IMG_5499 ステムジンジャー 

さて、ステム・ジンジャーとは、砂糖漬けにした生姜なのですが、イギリスでは、ビスケット、ケーキ、プディングなどにたくさん使われています。

甘くてちょっとピリ辛い味が、イギリス人好みなのかわかりませんが、とても人気があります。

なのでこのお菓子は、ヨーロッパというよりも、イギリスのお菓子と言いたい気がします。

一口食べると、アーモンドのかりっとした食感のあとに、卵白の柔らかさと、ステムジンジャーの果肉をそのまま楽しむことができます。

今回紹介するレシピは、リネットさんが雑誌を切り抜いて保管しておいたもので、作り方は、材料を混ぜて丸めて焼くだけ、というとても簡単なもので、すぐに出来るのも魅力のひとつです。

 IMG_5518 リネットさの近所(夜の道)

材料

(直径約3cmのマカルーン18~20個分)

・アーモンド・プードル 200g

・砂糖 100g

・卵の白身 2個分

・ステム・ジンジャー 150g

・アーモンド・フレーク 大さじ2~3

IMG_5536 クロースアップ  

作り方

1 オーブンを170度に温め、平たいトレイに、ベーキングシートを敷く。

2 大きめのボウルに、卵の白身、アーモンド・プードル、砂糖、ステムジンジャーを入れ、全体が均一になるように、木べらでよく混ぜる。

3 2の生地を約直径3cmのボール状にさっと丸めて、外側にアーモンドフレークをまぶして、ベーキングシートの上に一つずつ並べる。

4 オーブンで約30分焼いて、全体がうっすらとこんがりしたら、焼き上がり。

5 すぐに金網の上に並べて冷ます。

IMG_5528 お皿に盛りつけ

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