ルバーブは、イギリスの春の訪れを感じさせてくれる鮮やかな赤いセロリのような形をした野菜で(キッチンでは果物のように扱われますが、分類上はタデ科の野菜に属しています。)
EU圏、またはオーストラリアや南米からまでも、いろいろな野菜や果物が輸入されている中で、イギリスでのルバーブ市場はかなりの割合で国産で賄っているという、とてもイギリスらしい食材です。
ルバーブはそのままでは驚くほど酸っぱいので、食べ方としては砂糖を加えて甘くしてパイや、ジャムにして食べるのが一般的です。
またその酸味の他にも、驚くべき繊維質がある野菜としても知られており、ビクトリア朝時代には便秘薬としても使われていたそうです。
リネットさんは畑でいろいろ野菜を育てているのですが、今年も立派なルバーブを収穫しました。
今回紹介するルバーブ・ケーキはベースがスポンジなっていて、ドイツではこのタイプのケーキがよくあるようです。
スポンジの優しい味と、クランブルの香ばしい甘さと、甘酸っぱいルバーブの調和がとても良くとれている一品です。
ルバーブ、クランブル、ケーキ、という3層の割には、作ってみると意外とシンプルです。
またルバーブの代わりに、りんごやアプリコットを使っても美味しいクランブル・ケーキが出来ます。
材料
<ルバーブ・トッピング>
・ルバーブ 400g
・砂糖 30g
<クランブル・トッピング>
・薄力粉 100g
・ベーキングパウダー 小さじ1/2
・バター (冷蔵庫で冷やした固いもの)75g
・ブラウン・シュガー 75g
・アーモンドフレーク 25g
<スポンジ>
・バター(常温で柔らかくしたもの) 100g
・砂糖 100g
・卵 (常温)2個
・牛乳 大さじ1
・薄力粉 150g
・塩 一つまみ
・ベーキングパウダー 小さじ3/4
作り方
(20㎝×20㎝×5㎝の四角いケーキ型 1個分)
1 オーブンを180度に温め、型の内側をベーキングシートで覆う。
<ルバーブトッピング>
2 ルバーブと砂糖を中サイズのなべに入れ、水を大さじ1加えて蓋をして弱火で約5分煮て、うっすらと柔らかくなったら火から下ろして蓋を取り冷ます。
<クランブルトッピング>
3 冷たいバターをさいの目に切り、中サイズのボウルに、薄力粉、ベーキングパウダーと一緒に入れて指で全体をなじませた後、砂糖とアーモンドフレークを混ぜる。
4 全体が均一に混ざったら、ボウルごと冷蔵庫に入れる。
<スポンジ>
5 中サイズの別のボウルに、バターと砂糖を入れハンドミキサーで全体が白っぽくなるまで混ぜた後、溶いた卵を少しずつ入れさらに混ぜる。
6 別のボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、塩を入れて混ぜて5のミックスにふるい入れ、全体が均一になるようにさっと混ぜて、牛乳を入れてさっと混ぜる。
7 スポンジのミックスをケーキ型に入れ表面を平らにして、ルバーブトッピングを均一にのせた後、クランブルトッピングを冷蔵庫から出し、ルバーブの上に散りばめる。
8 オーブンで約45~50分焼き、クランフルがうっすらとキツネ色になったら、真ん中を竹串で刺してみて生地が付いてこなかったら焼き上がり。
(30分焼いた段階でクランブルの色が濃くなっていたら、アルミホイルを軽くかぶせてください。)
9 焼きあがった後、10分経ったら型から出し、金網の上に載せて冷ます。