今回紹介するパッションケーキは、キャロット、バナナ、レモンの皮、胡桃、レーズン、シナモン、ナツメグが入っていて、言ってみれば豪華版キャロットケーキという感じです。
新型コロナウイルスの影響でリネットさんの家に行って一緒にケーキを作るのを控えている昨今なので、今回は私が以前何回か作ったことのある失敗しないケーキを紹介します。
レシピは私がイギリスに来て初めて買った小さなケーキ本(Glorious Cakes & Gateaux, Anness Publishing) からのもので、Passion Cake のパッション は Passion Sunday にまつわるそうなのですが、私個人的にはキャロットケーキだと思っていたので、パッションというネーミングにはあまり気をとられていませんでした。
Passion Sunday とはイギリスでは Palm Sunday (パームサンデー):(キリストがエルサレム入りした日)と呼ばれるイースターの一週間前の日曜日の名称なので、このケーキはイースター絡みだということです。
なぜこれがパッションケーキという名称なのかは、調べてもいい結果が得られてないのですが、以前「キャロットケーキにバナナが入るとパッションケーキになる」というのを耳にしたことがあります。
クリームチーズのフィリングはちょっと面倒で、コストもかかりますが、これがあると無しではケーキの味に各段の差が出るので、フィリングは省かないことをお勧めします。一口食べるとこのフィリングの重要性を十分理解できること間違いありません。
用意する材料の種類は少し多めですが、基本的に生地は混ぜて焼くだけで、フィリングも混ぜるだけなので以外と簡単にできるケーキです。
材料 (直径20㎝程度の丸いケーキ型)
<スポンジ>
セルフレイジングの薄力粉 200g(または普通の薄力粉+ベーキングパウダー小さじ1.5)
ベーキングパウダー 小さじ2
シナモンパウダー 小さじ2
ナツメグパウダー 小さじ1/2
バター(常温で柔らかくしたもの)150g
ソフトブラウンシュガー 150g
卵 2個
すりおろした人参 2本
摩り下ろしたレモンの皮1個分
熟れたバナナ 1本
レーズン 115g
砕いた胡桃(またはピーカンナッツ)50g
牛乳 大さじ2
<フィリング>
クリームチーズ 300g (常温で柔らかくしたもの)
粉砂糖 大さじ5
レモン汁 1/2個分
摩り下ろしたオレンジの皮 1個分(*オプション)
作り方
1 オーブンを180度に温め、ケーキ型の底と側面をベーキングシートで覆う。
2 レモンの皮をすりおろす。
3 人参を5㎜くらいの幅の糸状に摩り下ろす。
4 バナナの皮をむいてフォークでつぶす。
5 大きめのボウルに砂糖とバターを入れて、泡だて気でよく混ぜる。
6 溶いた卵も入れてさらに良く混ぜる。*電動のハンドミキサーがあると楽に手早く混ぜられます。
7 人参、レモンの皮、バナナ、レーズン、胡桃を入れ、へらでゆっくり混ぜ合わせる。
8 薄力粉、ベーキングパウダー、シナモンパウダー、ナツメグパウダーを良く混ぜ合わせてから、さっくりと生地に混ぜ、最後に牛乳を入れてさっと混ぜる。
9 生地を型に入れて、表面を平に整えオーブンで約1時間焼いて真ん中を竹串で刺してみて生地がついてこなかったら焼き上がり。
*30分以降くらいから、様子を見てアルミフォイルをかぶせて焦げを防いでください
10 ケーキをオーブンから出し、15分後位後に型から出し金網の上にのせ熱をとる。
<フィリング>
11 中サイズのボウルにフィリングの材料全部を入れ、ゴムべらで良く混ぜる。
12 ケーキが完全に冷めたのを確認してから、ケーキを2/3にスライスして、半分に分けたフィリングを塗りケーキの層を合わせる。