イギリスのイースター(復活祭)の食べ物は、お店に出回る卵型のチョコレートの他に、グッド・フライデーに食べるホット・クロスバンズと、伝統的なシムネル・ケーキがあります。
(ホット・クロス・バンズとシムネル・ケーキは、No.65 とNo.15 で紹介したので、よかったら参照してみてください。)
ホット・クロス・バンズも、シムネル・ケーキも、どちらもシナモンなどのスパイスが入っていて、この味はクリスマス・プディングにも共通している、イギリスの味という気がします。
そこで今回は、このスパイスがほんのり利いた、イースター・ビスケットを紹介します。
イースターに特別食べる伝統的なイギリスのお菓子ではないのですが、このようなスパイス風味のビスケットを最近お店でちらほら見かけました。
このビスケットは、材料を混ぜて、固めて、冷やして焼くだけという、とても簡単なもので、味は驚くほどにおいしいのです。
乾燥ココナツが、ビスケットの生地をちょっとホロっとさせていて、スパイスと甘さは思ったよりも控えめで、幸せの味がします。
焼いた当日のビスケットの味は最高です。ミルクをたっぷり入れたティー、または温めた牛乳ともよく合います。
材料
(約35~40枚分)
・薄力粉 200g
・ベーキング・パウダー 小さじ2
・砂糖 (ライト・ブラウンシュガー、または白砂糖)125g
・乾燥ココナツ(細かく裂かれたもの)30g
・シナモン・パウダー 小さじ1
・無塩バター 150g
・卵 3個
・ドライ・カレント 30g
・ドレンチェリー 30g
・オレンジ・ピール 30g
作り方
1 大きめのボウルに、小麦粉、ベーキング・パウダー、砂糖、乾燥ココナツ、シナモン・パウダー、バターを指で混ぜ全体をなじませる。
2 卵を別の容器に入れてといてから、1のボウルに混ぜて、全体をまとめる。
3 そこに、ドライ・カレント、刻んだドレン・チェリー、オレンジ・ピールを入れて混ぜる。
4 生地をまとめてから、直径5cmくらいの円筒形にしてラップで固く包み、冷蔵庫で5、6時間冷やし固める。
5 オーブンを175度に温め、ビスケットを焼くトレイにベーキングシートを敷く。
6 冷蔵庫から生地を出し、4mmの厚さにスライスしてオーブンで約20分焼き、すばやく金網の上に載せ冷ます。
*生地をスライスするときは、5mm以上にならないように気をつけてください。厚すぎるとビスケットがサクッと焼きあがらないようです。