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Archive for 2013年4月

IMG_1740 ロック・ケーキ

ロック・ケーキは、その名前のごとく、ロック(=岩)のようにゴツゴツしています。

材料も手軽にそろえられて、簡単に短時間で作ることのできることから、イギリスの代表的な家庭で作るお菓子です。

材料や大きさは、スコーンに少し似ていますが、スコーンのようにクリームやジャムをつけずに、そのまま気軽に手で食べます。

イギリスの伝統的なお菓子ということで、その起源はビクトリア朝時代(19世紀後半)にさかのぼるそうです。

ロック・ケーキに、子供の頃のノスタルジーを感じるイギリス人はけっこういるようです。

焼きたてのロック・ケーキは、中がまだふわっと温かくで、外側は少しカリっとしていて、これ以上の最高のお菓子はない、と思えるほどです。

スパイスの風味と、少々のレーズンのコンビネーションは、質素ながらも幸せな手作りの味がします。

ここで紹介しているレシピは、全粒粉と薄力粉は半分ずつ使っているので、味わい深く、かつ生地は軽めに仕上がっています。

たっぷりのミルクティーと共に、またはシンプルに牛乳と一緒に頂くのが最高かと思います。

IMG_1712 リネットさんの庭のEpimedium(エピメディウム)

材料

(約15個分)

・全粒粉 125g

・薄力粉 125g

・ベーキングパウダー 小さじ2

・ミックス・スパイス 小さじ1

・バター 125g

・ブラウン・シュガー 95g

・ドライ・フルーツ(干しぶどうなど)125g

・卵 1個

・牛乳 約大さじ1~2

IMG_1747 ロック・ケーキ(断面)

作り方

1 オーブンを220度に温め、平らなベーキングトレイの大きさにベーキングシートを敷く。

2 大きめのボウルに全粒粉、薄力粉、バターを入れ、指で全体をなじませる。

3 フォークを使って、ブラウン・シュガー、ドライフルーツ、といた卵を入れ混ぜる。

(この時点で、生地はけっこう固まってきます。)

4 生地の様子を見ながら、牛乳を少しずつ加える。

(牛乳は、生地が全体に形になるのを助ける程度必要なので、入れすぎないようにしてください。)

5 約大さじ1の生地を4cmの間隔を置いてトレイに落とす。

(表面はあえて整えないで、無造作におくと、ゴツゴツとした形になります。)

6 オーブンに入れ、約15分~20分、こんがりするまで焼く。

7 金網の上にのせ、冷ます。

IMG_1691 ロック・ケーキ(焼きたて)

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IMG_1762 ハーベスト・フルー・ケーキ

今回紹介するハーベスト・フルーツ・ケーキは、いわばフルーツ・ケーキの一つなんですが、スパイスが複雑に入っているので、ちょっと特別なフルーツケーキです。

ということで、ハーベスト(収穫)という名前がついています。

作り方は、最初にバターと砂糖を練り混ぜる一般的な作り方ではなく、バターと小麦粉を指でなじませる方法をとっているので、短時間で作れます。

スパイスの味は、全粒粉とブラウンシュガーととても良く合います。

一口たべるごとに、奥深い味わいがあるのが特徴です。紅茶ととても良く合うケーキです。

スパイスはつい入れすぎてしまうのですが、微妙に香るのがいいので、入れすぎないように注意してください。

この手のタイプのフルーツ・ケーキは、密封した容器にいれておくと、2週間くらい持ちます。

IMG_1698 リネットさんの庭に咲いていたプリムローズ・フラワー

材料

(約直径22cmの深めのケーキ型、または小さめのケーキ型2個)

・バター 125g

・セルフ・レイジングの全粒粉 225g

(または普通の全粒粉225g+ベーキングパウダー 小さじ3)

・ブラウン・シュガー(あれば色の濃いめのもの) 125g

・蜂蜜 大さじ2

・卵 3個

・牛乳 約140ml

・ドライ・フルーツ 225g

・スパイス

ジンジャー・パウダー 、メース、オールスパイス、クローブ・パウダー 各小さじ1/4ずつ

ナツメグ・パウダー、シナモン・パウダー 各小さじ1/2ずつ

(*これらのスパイスが手に入らない場合は、ミックス・スパイスを小さじ2~3 )

IMG_1703 リネットさんの庭に咲いていたErysimum Bowles (ニオイアラセイトウ/壁の花)

作り方

1 オーブンを180度に温める。

2 ケーキ型の内側をベーキングシートで覆う。

3 大きめのボウルにバターと全粒粉を入れ、全体を指でなじませる。

4 そこに砂糖、各スパイス、ドライ・フルーツを入れ混ぜる。

5 蜂蜜と溶いた卵を入れ、最後に牛乳を入れ混ぜる。

6 生地を型に入れ、オーブンで約1時間~1時間半焼く。

(竹串をケーキの真中にさして生地がついてこなかったら、焼き上がり。また、ケーキと型の間に少し隙間が出たのを確認できたら、焼き上がり。)

7 型のまま10分置いて、型から出して金網の上にのせて冷ます。

IMG_1748 ハーベスト・フルーツ・ケーキ

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IMG_1080 チョコレート・セモリナ・プディング

セモリナとは、Durum Wheat(デュラム小麦)という小麦粉の1種で、普通の小麦粉に比べると、黄色くてめが荒く、さらさらしています。

セモリナ粉を使ったケーキは、主に北アフリカ、トルコ周辺、イタリアなどに見られますが、イギリスでもよく出回っています。

このプディングは、デリア・スミス(Delia Smith)というイギリスの大御所のシェフのレシピで、リネットさんは、普通の砂糖の代わりに、ブラウン・シュガーを使っています。

リネットさんと妹さんにとっては、お母さんが作ってくれるこのプディングは、最高のご馳走だったそうです。

このプディングは、簡単に作れて、材料費も安めに出来て、本当に嬉しい限りのプディングです。

ココア・シロップの液体の多さに驚くかもしれませんが、セモリナは相当に水分を吸収するようです。

オーブンに入れる前に、生地の上にココアの液体を大量にかけるわけで、本当にこれでいいのだろうか?と心配になりますが、30分たつ頃には液体はほぼなくなっています。。

本物のチョコレートを使わずに、ココア・パウダーだけで、このチョコレートの味がでて、食感は、柔らかしっとり、信じられない感覚です。

私は胡桃を入れないほうが好きなのですが、胡桃を入れるとまた一味ちがったプディングになりますし、シナモン・パウダーを入れなくてもOKです。

また、オレンジの皮を摩り下ろして入れたり、という数々のアレンジが出来ます。

クリームをかけて食べると、ココアの味が一層まろやかに引き立ちます。

一度作ってみると、この簡単さとおいしさにやみつきになるはずです。

IMG_1070 セモリナ

材料

・セモリナ 60g

・ココアパウダー 30g

・デメララ・シュガー(またはソフト・ブラウン・シュガー)60g

・バター 30g

・ベーキング・パウダー 小さじ1

・シナモン・パウダー 小さじ1/2

・バニラ・エッセンス 小さじ1/2

・卵 2個

*オプションで砕いた胡桃 30g

<ココアの液体>

・お湯 280ml

・ブラウン・シュガー 60g

・ココア・パウダー 小さじ2

IMG_1075ココアの液体 IMG_1077 焼く直前

作り方

1 オーブンを180度に温める。

2 バターを中サイズのなべで溶かして、火からおろして冷ます。

3 その冷めたバターに、セモリナ、ベーキング・パウダー、シナモン・パウダー、ブラウン・シュガー(60g)、バニラ・エッセンスをいれ、混ぜる。

(胡桃を入れる場合は、砕いて、ここで入れてください。)

4 卵を小鉢でかるく溶いてから、3のなべに入れ、全体を混ぜる。

5 耐熱の容器の内側にバターを薄く塗り、生地を入れる。

<ココアの液体>

5 ココア・パウダーとブラウン・シュガーを大きめの容器に入れて良く混ぜ、お湯280mlを入れ良く混ぜる。

(上左の写真を参照してください。)

6 耐熱容器の生地の上に静かに流し込む。(上右の写真を参照してください。)

7 オーブンに入れ、約30分焼いて、生地の真ん中の部分が固まっていたら、出来上がり。温かいうちに食べるのが最高です。

(焼きあがった直後は、プディングがココア・シロップに浮かんでいるようになっています。時間が少したつと、水分が減ったようになります。)

IMG_1087 とりわけて IMG_1100 クリームと

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