今回とり上げたマーブルケーキは、なんとなく昔から知っていた、いろんなところで長く愛されているケーキのような気がします。
ココア生地とバニラ風味のスポンジが半分ずつ、大理石のような模様でミックスされていて、まさにそのマーブル(大理石)が名称の由来になっています。
このケーキの発祥を考えたことはなかったのですが、少し調べてみるとドイツだということがわかりました。確かにドイツに行った時カフェで良く見かけた気がしますし、チョコレートコーティングをしたバージョンのマーブルケーキのようなものをドイツの店で買った記憶もあります。
19世紀のアメリカの南北戦争以前の時代に、アメリカに渡ったドイツの移民がこのケーキをアメリカにもたらしたそうで、イギリスにはアメリカ経由で伝わったのか、ドイツからそのまま伝わったのか今のところ定かではありません。(わかり次第後々追加します。)
何人かのイギリス人にマーブルケーキはドイツのケーキらしいよ、と言ったところみんな少々驚いていました。というようにドイツ色の薄いドイツケーキ、または国境を越えてみんなのケーキになったドイツケーキとも言えなくもありません。たぶんドイツ国外でもドイツ語のままのマーモクーヘン(Marmokuchen)という名で知られていたら、もっとドイツっぽさを感じさせるのでしょう。
今回紹介するレシピはBBCのサイトからのものを、少し変えたものです。最初に規定の量で作ってみたところ生地が少しバサッとしていたので、小麦粉の量を既定の量より少し減らしました。
個人的にはココアにエスプレッソコーヒーが入るところがこのケーキの美味しさの決め手なのではないかと思います。コーヒーのダイレクトの味は全くしないのですが、ココア生地の部分がとても美味しいのです。
ココア生地だけの味、バニラ風味の生地だけの味、そしてこの2つのミックスという3種類の味が一つのケーキの中で楽しめます。焼く前の段階でココア生地とバニラ生地を混ぜすぎないことが、この3つの味を楽しむコツだと思います。
材料
(10㎝×20㎝×8㎝くらいのローフ型)
バター (常温)185g
砂糖 185g
卵(常温) 3個
バニラエッセンス 小さじ1
セルフレイジングの小麦粉 200g (または普通の薄力粉200g+ベーキングパウダー小さじ1と1/2)
牛乳(常温)大さじ2
ココア 大さじ2
エスプレッソコーヒー (またはインスタントコーヒーで濃く作ったコーヒー)大さじ2
作り方
1 エスプレッソコーヒー(または濃いインスタントコーヒー)を作り熱をとる。
2 オーブンを180度に温める。
3 ローフ型の内側にベーキングシートを敷く。
4 大き目のボウルにバター(常温で柔らかくしたもの)と砂糖、バニラエッセンスを入れ、泡だて器で良く混ぜ、溶いた卵を数回に分けて入れ、さらに良く混ぜる。
5 そこに小麦粉を入れて、さっと良く混ぜ、小さじ2の牛乳も混ぜる。
6 生地を半分に分ける。(ボウルが2つになります。)
7 エスプレッソコーヒーとココアを 小さな容器で良く混ぜてペーストにしてから、2つに分けた生地の一つに良く混ぜココア生地を作る。
8 型に生地を大きいスプーンでさいの目の状態で二段になるように入れる。(下の段の右側がバニラ、ココア、バニラ。左側がココア、バニラ、ココア。上の段の右側がココア、バニラ、ココア。左側がバニラ、ココア、バニラとう感じで、大まかな2段のチェッカーという感じになります。)
9 菜箸かナイフを生地に突き刺し、そのままゆっくりと波を描くようにしてバニラとココアの生地がマーブルの模様ができるように混ぜる。(上の写真を参照してください。)
10 オーブンで約50分~1時間焼くいて、生地に張りが出て、真ん中を竹串で刺して生地がついてこなかったら焼き上がり。(30分後くらいから、様子を見て焦げそうな感じがしたらアルミホイルをかぶせてください。)
11 型に入れたまま15分くらい置き、その後型から出して金網の上にのせ冷ます。