オレンジとシェリーのコールド・スフレ
フランス語のスフレSouffleの意味は、英語ではto blow up、puff upという意味で、つまり「膨れ上がる」というような意味です。
スフレは通常、卵の黄身、あわ立てた生クリームに、卵の白身をしっかりあわ立て、さっくり混ぜてオーブンで焼いたフランス発祥のデザート、または甘くないメニューです。
(レモン、チョコレート、などの甘いデザートのスフレ、またはチーズなどで味をつけて食事にするスフレがあります。)
主にあわ立てた卵の白身の力で、スフレが膨れ上がるわけですが、オーブンで焼いたものは、焼きあがった直後がものすごく膨れて、5分くらいすると、少し沈んでしまいます。
今回紹介している、コールド・スフレは、オーブンで焼かずに、冷蔵庫で冷やしたデザートです。別名ムースとも言えます。
コールド・スフレはオーブンで焼かない代わりに、スフレ全体の形を支えるために、ゼラチン、またはゼラチンの代替物が必要です。
リネットさんは、植物性である寒天(イギリスではAgar Agarという名で健康食料品店で売っています。)を好んで、ゼラチンの代替物として使っています。
コールド・スフレは、オーブンで焼きたてのスフレのような大歓声は得られませんが、選ぶ容器によっては、迫力のある見た目になります。
または小さい一人用のグラス(ワイングラスなど)の容器に入れて、冷蔵庫で冷やすのもとても上品な見た目になるのでお勧めです。
オレンジとシェリーのミックスは、なんともいえない高貴な香りが口いっぱい、体全体に広がります。
また、アルコール無しで、オレンジ・ジューズだけでも作れるので、その際はオレンジ・ジュースの量を120ml増やしてください。
リネットさんの庭でひっそりなっていたワイルド・ストロベリー(野いちご)
材料
(500mlくらいの容器2つ:約6人分)
・砂糖 125g
・バター(容器の内側に塗る分)小さじ1
・オレンジ・ジュース (出来れば絞りたてのもの)180ml
・粉状の寒天(イギリスではAgar Agar という名で販売されている)小さじ1
・卵の黄身 3個分
・シェリー酒 120ml
・生クリーム 200ml
・卵の白身 4個分
・摩り下ろしたオレンジの皮 少々(飾りつけ)
ちょっと変わった形の容器
作り方
1 スフレの容器の内側にバターを塗る。
2 中サイズのなべにオレンジ・ジュースを入れて中火で沸騰させ、粒状寒天を入れて泡だて器でかき混ぜながら、3分間煮る。
3 なべを火から下ろし、あら熱をる。
4 3に卵の黄身を一つずつ入れて、泡だて器で良く混ぜる。
5 4に砂糖を少しずつ入れ、さらに混ぜた後、シェリー酒も入れてさらに混ぜ合わせる。
6 5のミックスを大きなボウルに移しいれ、冷蔵庫で約45分冷ます。(ミックスが少し固まった感じになるまで。)
7 中サイズのボウルで生クリームをしっかりとあわ立てる。
8 大きなスプンを使って、その生クリームを冷蔵庫で冷ましたミックスに、切るようにさっと混ぜ合わせる。
9 別のボウルに卵の白身を、しっかりと角が立つまであわ立て、再び大きなスプンを使って、切るようにさっと混ぜ合わせる。
*切るようにさっと混ぜ合わせるのは、出来るだけスフレをふわっと仕上げるためです。
10 すべてが混ざったら、冷蔵庫で約1時間半~2時間冷やす。
11 全体がしっかりと固まったら、摩り下ろしたオレンジの皮を表面にちりばめる。
サービング
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