ヘーゼルナッツ・ショートブレッド
これは、おなじみのスコティッシュ・ショートブレッドにヘーゼルナッツを入れて焼いたとてもシンプルなお菓子です。
イギリスの代表的なお土産の一つとなっている、ショートブレッドは、もちろんスコットランドがその発祥の地です。
このお菓子の原型は中世にさかのぼることが出来るのですが、それはラスクに近いもので、このバターのたっぷり入った今の形のビスケットなったのは、スコットランドのメアリースコットランド女王(Mary, Queen of Scott)が活躍した16世紀ごろだそうです。
フィンガータイプのショートブレッドの他にも、キャラウェイシードを混ぜて焼き、円く焼いた生地を6つに切ったPetticoat Tails(ペチコートテイル)なども人気で、この名はメアリースコットランド女王にちなんで付けられたとも言われています。
ショートブレッドのShortとはCrumble(ホロホロと崩れやすい)という意味だそうです。というのも、バター含有量が多いので、生地がサクサクに仕上がるのが特徴です。
今でもショートブレッドは、スコットランドではニューイヤーズ・イヴや、結婚式など伝統的な行事の際にも食べられるそうです。
リネットさんは、お父さんがスコットランド人ということもあって、スコットランドのレシピをとても大事にしています。
今回紹介している、ヘーゼルナッツ入りのショートブレッドは、サクサクな歯ごたえに加えて、生地を焼くことによって、ヘーゼルナッツがさらにローストされ、すばらしい風味が出ています。
またブラウンシュガーと全粒粉を使ったことにより、深みと風味が増されているので、市販のものとは一味も二味も違ったショートブレッドを味わうことができます。
ヘーゼルナッツを入れて生地を固める
材料
(ショートブレッド約25個分)
・バター(常温で柔らかくしたもの)125g
・ダークブラウン・シュガー 65g
・全粒粉 185g
・ヘーゼルナッツ 95g
まだ熱いうちに切る
作り方
1 オーブンを150度に温め、トレイの内側にバターを薄く塗る。
2 ヘーゼルナッツを5ミリ以下くらいの大きさに細かく切る。(粉になっているヘーゼルナッツを使用してもOKです。)
3 大きめのボウルにバターを砂糖を入れ、木べらでよく混ぜ合わせる。
4 全粒粉を入れ、さっと混ぜ合わせる。
5 ヘーゼルナッツを入れ、さらに混ぜ合わせ、生地をまるく固める。
6 固まった生地を、厚さ約2cmくらいに均一にトレイに敷き詰める。
7 フォークを使って、蒸気の空気穴をまんべんなくあける。
8 オーブンで約30分間焼く。(全体がうっすらとこんがりしてきたら焼き上がりです。)
9 オーブンから出した直後、まだ生地が熱いうちに、ナイフで切り分ける。
(目安は縦横5cm×2cm、厚さ2cmくらいです。)
10 金網にのせ、冷ます。
ヘーゼルナッツ・ショートブレッド
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